自民党総裁選 石川県の議員の投票先は? 政治担当記者が解説
越崎 成人 キャスター:
「事実上、次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙が12日、告示されました。ここからは政治担当の平田さんです。よろしくお願いします。」
「今回総裁選には以下の9人の候補者が立候補しました。小林候補、石破候補河野候補、林候補、茂木候補、小泉候補、高市候補、加藤候補、上川候補の9人です」
政治担当・平田 真彦 記者:
「9人という人数は過去最多です。この中から選ばれた新総裁が岸田総理の後継として総理に指名され新たな内閣が発足することなります」
越崎:
「その新総裁はどうやって決めるのでしょうか?」
平田:
「自民党の国会議員と全国の党員・党友などによる投票によって決まります。配分は国会議員票が367票党員票が367票です。このうち党員票367票は全国の党員・党友から集まった得票に応じて候補者に配分する「ドント方式」となっています。石川県内には党員・党友がおよそ2万1500人いて、自民党石川県連はきょう投票用紙を発送しました」
越崎:
「国会議員票367票のうち、石川県選出の自民党議員5人の票の行方が気になります」
平田:
「まず、石川1区の衆院議員、小森卓郎氏ですが前経済安全保障担当大臣の小林鷹之候補を支持すると見られています。小林候補は小森氏ともともと同じ財務省出身で上司と部下の間柄でした。先月小林候補が被災地に訪れた時も小森氏が同行して金沢では一緒に街頭演説を行うなど支持を鮮明にしています」
「一方、石川2区の佐々木紀氏は小泉進次郎候補を支援する方針です。小泉候補は自民党の青年局長の先輩できょうの小泉候補の出陣式にも佐々木氏は姿を見せていました」
「石川3区の西田昭二氏は官房長官の林芳正候補です。旧岸田派に所属していた西田氏は派閥のナンバー2のだった林を支援するためきょうの出陣式にも出席しています。県選出の参院議員の二人、岡田直樹氏と宮本周司氏は今のところ誰を支持するか明かしていませんが石川でも支持が分かれている状況です」
越崎:
「これだけたくさんの候補者がいると1回の投票で過半数を獲得するのはかなり難しい状況ですね」
平田:
「トップの候補者が過半数を獲得できない場合上位2人による決選投票が行われます。」
「決戦投票では国会議員の367票は変わりませんが、地方票は各都道府県連ごとに1票ずつとなります。石川からの党員票の中で最も多くの票を獲得したトップの人に1票、ということになります」
「国会議員票の方は、1回目に投票した候補者が決選投票に残れなかった場合、石川選出の5人の議員は残った2人のうち、どちらを支持するのか? 今後能登半島地震の復旧・復興に向けてもカギを握る総裁選の行方だけに県内の5人の国会議員の投票先がどう変化するかも注目されます」