【衆院選・静岡7区】現職閣僚に2人が挑む構図となるか…“知事選のしこり”が戦いにどう影響するかも注目
静岡7区は湖西市と浜松市浜名区、天竜区そして中央区のうち旧西区と北区が選挙区です。
自民党の城内実前衆院議員。石破内閣で経済安保相として初入閣を果たしました。先週末、就任後初めて地元に入り突風被害を受けた地域を視察しました。
(住民)
「解体したときに…」
(自民・静岡7区 城内 実 前衆院議員・59歳)
「処理費用結構取られますからね」
経済安保相に就任した城内氏には多くのSPが付き添います。選挙期間中は公務や応援弁士の依頼も多く、ほとんど“本人不在の戦い”となる見通しです。
(自民・静岡7区 城内 実 前衆院議員・59歳)
「しっかりと課題に取り組み職責を果たしていきたい」「総選挙しっかりと結果を出して経済安全保障担当という仕事を選挙後も取り組んでいきたい、仕事をしていきたいという思いです」
城内氏が懸念するのは“知事選のしこり”です。県連会長として推した自民党の推薦候補が敗れ、対立候補の鈴木知事を推した地元経済界とは距離が生まれました。政治とカネの問題を巡る逆風も重なる中、“城内党”といわれる後援会組織の引き締めを図ります。
(自民・静岡7区 城内 実 前衆院議員・59歳)
「浜松市で鈴木康友知事を応援している方にとっては、やはり、なかなか許しがたいことではないかと思いますので」「私の留守中に支援者、スタッフ、妻にも『頑張ってもらいたい』と」「私がいなくても何とかなるようにするしかないと思っています」
その城内氏に挑もうとするのが、立憲民主党の元衆院議員日吉雄太氏です。
(立憲・静岡7区 日吉 雄太 元衆院議員・56歳)
「自民党の裏金事件、裏金・脱税事件といってもいい内容で、これは個人の問題だけではなくて、派閥、ひいては自民党全体の組織の問題であって」「公認会計士・税理士でもありますので、そういったところを分析して、国税庁に意見書を送ったこともありました」
日吉氏は2017年に比例東海ブロックで初当選。前回は城内氏との一騎打ちでしたが、ダブルスコアをつけられ落選しました。小沢一郎前衆院議員を“政治の師”と仰ぎ、これまで行動を共にしてきた日吉氏。今回は初めて連合静岡から“推薦”され、地元経済界からの支援も受けます。裏金問題を念頭に、「誠実につらぬく」をスローガンに支持を訴えます。
(立憲・静岡7区 日吉 雄太 元衆院議員・56歳)
「1円以上のものを全て公開する、というような透明性を高める方法などさまざまありますが、そういったことによって、同じような事件が繰り返さないようにしていく」「小沢先生がおっしゃっていますが、やはり野党としては常に政権を目指していかなければいけない」
2人の戦いに割って入ろうとするのが、共産党の吉川奈緒子氏です。広い選挙区を街頭演説中心にまわり「自民党政治を終わらせる」と訴えています。
(共産・静岡7区 吉川 奈緒子氏・64歳)
「共産党は企業団体献金を一切受け取っておらず、政党助成金も受け取っていません」「自民党ぐるみの裏金問題、この問題をあいまいにしては絶対いけません」
吉川氏は、共産党西部地区で責任者を務めるジェンダー平等対策についても力を入れています。
(共産・静岡7区 吉川 奈緒子氏・64歳)
「働きながら子育てをし家事をし育児もし、そして介護もやっているという状況の中で、今、本当に女性が生きづらい社会になっていると思う」「男性だから女性だからではなく、みんなが生き生きと生きていける、そういう平等社会、そこをしっかり訴えたいですね」
現職の閣僚に2人が挑む構図となりそうな静岡7区。“知事選のしこり”が戦いにどう影響を及ぼすかも注目です。