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集団移転の事業計画策定へ 戸沢村議会過去最大となる47億円の新年度予算案可決

2025年3月11日 17:02
集団移転の事業計画策定へ 戸沢村議会過去最大となる47億円の新年度予算案可決

山形県の戸沢村議会が11日、閉会し、過去最大となる47億1300万円の新年度予算案が可決されました。蔵岡地区の集団移転に関する費用にはおよそ6000万円計上され、新年度から本格的な事業計画の策定作業が始まる予定です。

戸沢村議会は最終日を迎え、47億1300万円の新年度予算案が可決されました。この金額は昨年度より3億3000万円多く、村の当初予算として過去最大となります。

加藤文明戸沢村長「今回は去年の災害を受けてまずは災害復旧・復興を最優先に考えて防災集団移転促進事業が一丁目一番地なのでしっかりと対応していければ」

去年7月の大雨による災害関連事業にはおよそ1億6700万円が計上されました。このうちの5950万円は蔵岡地区で予定されている集団移転の事業計画の策定にかかる費用に充てられています。事業計画には移転先のインフラ整備や被災者への補償などの内容が盛り込まれ、村の「危機管理課」の職員を中心に4月から本格的な策定に取り掛かる予定です。

加藤文明 戸沢村長「新年度中に計画策定、早い段階で国の大臣と合意形成ができれば」

集団移転に関しては2月、蔵岡地区住民に対する2度目の意向調査の結果を公表して以来、村から今後の具体的な動きは示されていません。

加藤文明 戸沢村長「少し話ができる段階までいったら住民説明会を開く。意向調査もしながらどんどん詰めていかなければいけない。しっかり住民の意見を聞いて添っていければ」

さらに加藤村長は他県などの事例から集団移転の完了までには時間を要することが想定されるとした上で、「スピードアップをどれだけ図れるかやっていきたい」と意欲を示しました。

最終更新日:2025年3月11日 20:50
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