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開山まで2週間 富士山5合目にゲート完成 知事は海外に向け情報発信 山梨県

2024年6月17日 19:21
開山まで2週間 富士山5合目にゲート完成 知事は海外に向け情報発信 山梨県
 富士山の山開きまで2週間となった17日、県が富士山5合目で設置を進めていた登山規制のためのゲートが完成しました。

 一方、長崎知事は外国人特派員協会で会見し、海外メディアに向けて理解と協力を求めました。

松永記者
「きょう設置されたこちらのゲートは高さ1.8メートル、幅8メートルで、通り抜けができないようになっています」

 ゲートが設置されたのは、5合目ロータリーから吉田口登山道へとつながる入り口地点です。

 今年から富士山で行われる登山規制では、午後4時から午前3時までの間と1日の登山者が4000人を超えた場合にゲートを閉じ、登山者が通行できないように規制します。   
 
 県は山開きを前に19日にリハーサルを行い、登山者の動線や協力金を徴収する手順などを確認する予定です。
   
知事政策局富士山保全・観光エコシステムグループ 大谷和生 政策企画監
「規制が初めてなので去年と運用が大きく変わっている。(7月1日に向けて)一つずつ確認しながら円滑に行くように、出た課題もひとつずつ改善をしていって山開き(規制の本番)を迎えたい」

 一方、富士吉田市の堀内茂市長は、市も登山規制の周知に協力していく考えを示しました。

富士吉田市 堀内茂 市長
「富士山の混雑の解消、安心安全な登山の推進にむけて県がコントロールし対策を取ってくれる事は大変嬉しく思う。今年度初めての取り組みなので、トラブルなどが起きないように周知を徹底していきたい」

 なお、17日午後4時現在、県の登山予約システムで予約した富士山の登山者はのべ2万15人で、お盆期間中などを含めて1日当たり4000人の上限を超えた日はないということです。

 こうした中、長崎知事は17日、東京都内の日本外国特派員協会で海外メディアに向け会見を開き、富士山の登山規制について説明しました。

 海外からの登山予約システムの利用が低迷していることを受けたもので、長崎知事は山頂付近の過度な混雑や弾丸登山を未然に防止するため、富士山の来訪者管理に理解と協力を求めました。

長崎知事
「(Q:知事の考えでは、いつか全面禁止をせざるを得ないのではないか)全面禁止にするか世界遺産維持か、その二者択一の前に来訪者管理の手を打ちたい」

 また長崎知事はオーバーツーリズムの解決策として、観光客の分散化がカギを握るとして、地域の情報発信を強化するとしました。
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