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手術で8人死亡、厚労省が病院から聞き取り

2014年11月14日 18:22

 群馬大学病院で、小型のカメラである腹腔(ふくくう)鏡を使う難度の高い肝臓手術を受けた56人のうち、8人が死亡していたことが分かった。病院は調査委員会を設置して、経緯について調べている。

 病院の説明によると、死亡したのは60代から80代の男女8人で、この4年間で肝臓がんなどの治療のため、筒状の小型カメラである腹腔鏡を使って肝臓を切除する手術を受けていた。いずれも40代の同じ医師が執刀し、8人は手術後に容体が悪化し、肝不全などで死亡したという。8人が受けた手術は難度が高く、保険適用外の手術で病院の倫理審査委員会への申請が必要だったが、医師は申請をしていなかった。

 病院は、手術と死亡の因果関係については調査中としているが、調査委員会を設置して経緯について調べている。

 厚生労働省は、14日午前、群馬大学病院からの聞き取りを始めた。厚労省は、来週も病院側の事情を聞いた上で、情報が十分に開示されなければ立ち入り検査も検討するという。