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被害弁護団、群馬大学病院に再調査求める

2015年3月6日 18:26
被害弁護団、群馬大学病院に再調査求める

 群馬大学病院で、腹腔(ふくくう)鏡の肝臓手術を受けた患者8人が死亡した問題で、6日、被害弁護団が会見し、なぜ執刀医が死者が出たにもかかわらず手術を続けたのかなど病院の調査が不十分だとして再調査を求めた。

 会見したのは、腹腔鏡の手術後に亡くなった患者のうち2人の遺族の代理人を務める弁護団。病院側はすでに「全ての死亡事例で過失があった」とする調査委員会の最終報告書をまとめている。しかし遺族らは、執刀医の技術はかなり稚拙で、なぜ患者が亡くなった後も腹腔鏡による手術を続け、死者を増やしたのか明らかになっていないなど、調査は不十分だとして病院側に再調査を求めた。

 診断書にウソの記載もあったことなどから、遺族は弁護団を通じて「実験台にされたのではないかとも思う」などとコメントしていて、刑事告訴に踏み切ることも検討しているという。