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厚労省、群大病院への補助金交付を見送りへ

2015年3月10日 21:40

 群馬大学病院で肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、厚生労働省は、群馬大学病院に対する補助金4億円の交付を見送る方針を示した。

 塩崎厚生労働相は10日、衆議院予算委員会の分科会で、群馬大病院への補助金について「今年度の交付は現実的には難しい」と述べた。

 群馬大病院は、厚労省が全国で10か所選定している「臨床研究中核病院」の1つに指定されていて、新薬などの臨床研究を進めるため、スタッフの人件費や施設整備の費用のための補助金が交付されている。

 この補助金として群馬大病院には2013年度から5年間で合計約15億円を交付予定で、今年度は約4億円を交付予定だったが、肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者が相次いで死亡した問題を受けて、交付を凍結していた。

 現在、厚労省では群馬大病院の「特定機能病院」の承認を取り消すかどうか審議が行われているが、その結論を踏まえて「臨床研究中核病院」の指定を取り消すかどうかについても判断する方針。