漂流ごみ、約6割が石油化学製品 環境省
日本沿岸の沖合に漂流するごみの約6割がプラスチックなどの石油化学製品だったことが、環境省などの調べでわかった。
環境省や東京海洋大学などは、去年7月から11月にかけて、日本の沿岸から約100キロから200キロ離れた沖合で、海面に浮かぶ漂流ごみなどの調査を行った。その結果、漂流ごみの56%はプラスチックやペットボトルなど石油化学製品であったことがわかった。
こうした漂流ごみは太平洋側よりも日本海側に多く、特に対馬海峡付近では1平方キロメートルあたり最高で60個と多く見つかったという。
プラスチックは分解されにくく、魚などが誤って食べることで生態系への悪影響も懸念されることから、環境省は海岸にごみを捨てずに持ち帰るよう呼びかけている。