貴重映像!福井県の山中で「クマの皮はぎ」
福井県の山中で、「クマの皮はぎ」と呼ばれる行動をカメラが捉えた。
太い木を激しくひっかいたりかみついたりするツキノワグマ。15日午後、福井県越前市の山中で山仕事をしていた男性が偶然出くわし、撮影した。
この行動は何なのか? クマの生態に詳しい専門家に聞いた。
県自然保護センター・加藤幸洋主査「“クマの皮はぎ”と言われている」「樹皮をめくって、中の甘皮をかんで食べている」「本当に貴重(な映像)ですね。普通見られないシーンで、通常だと現場の痕跡だけが見られる」
クマの皮はぎが撮影された地区の周辺では、先月からクマの目撃情報が多く寄せられ、住民は不安を募らせている。
住民「(近くの)服間小学校周辺で、最近2回続けてクマが出ている。小学校から緊急メールが来ていて、こわい」
木が水を多く吸い上げるこの時期に、スギやヒノキなどをかんで木の汁をなめる「皮はぎ」。今はクマの行動が活発な時期で専門家は1人では山菜取りや山歩きに出掛けず山の中では十分に注意するよう呼びかけている。