厚生労働省は、派遣労働者の賃金の算定に使われる「ハローワーク別地域指数」について、275のハローワークで誤りがあったと発表しました。

「ハローワーク別地域指数」は、主に小規模派遣元が、派遣労働者の賃金水準の算定に用いるもので、賃金は、ここで算定された以上のものに設定しなければなりません。

この指数について、厚労省は24日、事務的なミスにより、全国のハローワーク434か所のうち275か所で今年度分を誤って算出し、公表していたことを明らかにしました。

誤って算出した275か所のうち、34府県の121か所については、時給を約9円低く算定していたということです。

厚労省は、この指数を用いていた派遣事業元に対して、現在の賃金が正しい指数に満たない場合は賃金の引き上げなどを行うよう求めるとともに、今後、事業元に対する支援策などを検討していく予定です。