ウサギ30匹以上が山中に…何者かが遺棄か 取材中に遭遇 神奈川・逗子市
神奈川県逗子市の山の中で、30匹ほどのウサギが発見されました。28日にその現場に行ってみると、複数のウサギに遭遇しました。ウサギは何者かが遺棄したとみられていて、警察が捜査を進めています。
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「もうこのへんウサギだらけですよ。湧き出るような感じで。ウサギが」
こう話すのは、「サバイバルゲームフィールド GARDEN―Z」を運営する山村利一さん(60)です。「ウサギが湧き出てきた」というのは、神奈川県逗子市の山です。すぐそばには住宅街があります。近くで働く山村さんがウサギを見つけたのは、5日前のことでした。
山村利一さん
「そこの私道まで、ウサギがわちゃわちゃ出てて。車で通りかかったら、ウサギがワッと逃げたんです、こっちの方に」
あとを追った先で目にしたのが、ぴょんぴょんと跳ねる白いウサギ5匹ほど。近づくと、茶色いウサギも出てきて、一斉に逃げていきました。
山村利一さん
「もう数え切れないですね。ざっと見て10匹以上いたのは確認しました」
警察に通報し、約3匹を保護したといいます。
――まだいる可能性は?
山村利一さん
「まだいる…可能性ってか、まだいますね」
その言葉通り、茂みの中に、白いウサギらしきものがいました。さらに…
記者
「道路のすぐ横の茂みの中にウサギがいます」
取材中に、3匹のウサギに遭遇しました。
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警察によると、実は逗子市内では先週から、路上や竹やぶなどでウサギが複数発見されていて、その数は28日朝までに30匹以上に上ります。
今月20日に最初に通報した住民の妻
「道路ふちにいたから、捕まえたらしい。そしたら周りにいっぱいいて」
目にケガをしていたウサギもいたといいます。その後、24日、25日、27日と連日複数のウサギが見つかり、警察は捜索部隊を派遣。28日朝も2匹保護され、あわせて30匹以上が見つかっているのです。
ウサギは県の動物愛護センターで保護されていて、警察は、何者かが遺棄した可能性があるとみています。
山村利一さん
「許せないですよ、本当に。去年、うさぎ年だったじゃないですか。うさぎ年ってウサギが売れるらしいんですよね。売れ残ったのを捨てに来たんじゃないかって、保護しに来てくれた方が言ってました」
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去年の干支、「うさぎ年」の影響なのか。東京・武蔵野市のうさぎカフェで話を聞きました。
カフェミニヨン 中南有貴副店長
「去年がやっぱりうさぎ年だったので、そこで注目していただくことは増えたかなって」
来店数は約1.3倍に増え、“ウサギブーム”が起きた実感はあるといいます。ただ…
中南有貴副店長
「安易に飼う方が増えてしまうと、多頭飼いの注意もありますし、飼い方は専門店がしっかり伝えていく必要がある」
警察は、逗子市内でウサギが見つかった事案について、動物愛護法違反の可能性も視野に捜査を進めています。