記憶遺産W登録 喜びに沸く京都
ユネスコ(=国連教育科学文化機関)の「世界記憶遺産」に、京都府舞鶴市のシベリア抑留の資料と、京都市の東寺に伝わる文書が登録されたことを受け、地元は喜びに包まれている。
京都・舞鶴市では10日、戦後の引き揚げから70年になるのを記念して式典が開かれ、多々見良三市長がシベリア抑留に関連する資料「舞鶴への生還」が世界記憶遺産に登録されたことを報告した。
参列者の中には、自身の抑留経験を描いた絵が今回、資料の一つとして記憶遺産に登録された男性もいた。
自分の絵が登録された木内信夫さん(91)「やっぱり天国の精鋭たちに聞かせたいよ。お前たちの(残したものが)世界中の人にわかってもらえたぞって」
また、現在、2万5000件に及ぶ「東寺百合文書」を所蔵している京都府の資料館は今月1日から文書の一部の一般公開を行っていて、会場には登録を知った人たちが見学に訪れていた。
東寺百合文書の公開は来月8日までで、これで日本の世界記憶遺産は計5件となっている。