福島市の復興牧場 生乳約2t初出荷
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原発事故で避難した酪農家が共同で経営する福島市の牧場で、15日初めて、牛乳が出荷された。
福島市の復興牧場「フェリスラテ」は、福島県飯舘村や同県浪江町などから避難した5人の酪農家が9月から共同経営していて、約360頭の乳牛が飼育されている。
今月に入り出産ラッシュを迎えた牛舎では、15日朝、80頭ほどの乳牛から生乳を絞りとる作業が行われ、約2トンが初めて出荷された。
復興牧場「フェリスラテ」・田中一正さん(飯舘村出身)「スタッフ一同の血と汗と涙の結晶なので、味わって飲んでもらえればと思う」
生乳は、全て同県郡山市の乳業メーカーに出荷され、来年の春には、東北有数の規模となる1日15トンの出荷量を目指している。