認知症治療に光り 細胞死滅抑制の薬剤発見
世界初の認知症治療薬の開発に向け、脳の神経細胞の死滅を抑制する薬剤を発見したとの研究結果を国立長寿医療研究センターなどが、発表した。
国立長寿医療研究センターなどの研究チームは、マウスへの実験で、アルツハイマー型認知症の原因とされる脳の神経細胞の死を抑制する薬剤を発見したと発表した。
この薬剤をマウスに3か月間投与したところ、神経細胞の死滅をひきおこす「タウタンパク質」の蓄積が阻害され、その結果、神経細胞の死が抑制される高い効果が現れ、脳機能が通常通りに回復したという。
研究チームは、今後この薬剤のヒトへの効果が確認できれば、認知症の進行を抑える世界初の治療薬の開発も期待できるとしている。