口永良部島“避難指示解除”7か月ぶり帰島
25日、今年5月に火山が噴火した鹿児島県口永良部島の避難指示が一部を除いて7か月ぶりに解除され、避難していた住民が島に帰った。家に帰った住民たちは早速、生活を始める準備をしている。
今年5月に噴火した新岳は、25日も火口からうっすら水蒸気が上がっているが、火山性地震は観測されていない。
口永良部島では5月29日に新岳が爆発して以降、85世帯136人が避難生活を続けてきた。
新岳の活動が低下したことから屋久島町は25日午前10時、口永良部島の避難指示を一部を除き解除した。島へ向かうフェリーが出港する際には避難先の屋久島の住民などが駆け付け、帰島を祝った。住民たちを乗せたフェリーは午後2時半過ぎに口永良部島に到着。住民たちは時折、笑顔をのぞかせながら足早に家路についた。5月で止まっていた住民たちの島での時間がようやく動き出した。
一方、火口の周辺2.5キロは依然、警戒範囲で、10世帯20人が家に立ち入ることができない。
帰島できない住民「みんな一度に帰れたら『避難指示解除』という気持ちになるけど…」
25日から住民の帰島は本格化するが、全ての住民が元通りの生活を送るにはまだ時間がかかりそうだ。