森林の除染「里山」も行う方針~政府
東京電力・福島第一原発事故で汚染された森林について、政府は人が日常的に立ち入るような「里山」の除染を行う方針を正式にとりまとめた。
この方針は、9日行われた環境省や農林水産省などの合同会議で決まったもので、人が日常的に立ち入る里山の広場や散策道、キノコの栽培場などの除染を行うほか、新たに森林を整備して林業の再生に取り組むとしている。
環境省はこれまで、生活圏から約20メートル以上離れた森林については、空間線量が下がり、生活圏への放射性物質の飛散もほとんどないことから、基本的に除染を行わない方針だったが、地元自治体などからは「除染を続けてほしい」との要望が挙がっていた。
今後、福島県内にモデル地区を設けて実証を行いながら、里山のどこまでを除染するのかなどについては地元と協議して決めていくという。