たばこ白書 喫煙と疾患“確実”に因果関係
厚生労働省は、15年ぶりにいわゆる「たばこ白書」を取りまとめた。喫煙が複数の疾患と「確実」に因果関係があると初めて明記した。
「たばこ白書」は、喫煙と健康に関する総括的な報告書で、厚生労働省はこのほど15年ぶりに取りまとめた。この中で、喫煙が肺や食道などのがんや、脳卒中などの複数の疾患と「確実」に因果関係があると初めて明記した。そして、禁煙の場所が広いほど、関連疾患のリスクが減ると記している。
また、受動喫煙が原因による死者は年間1万5000人を超えると推計され、肺がんの死亡リスクも28%上がるとしている。
その一方で、受動喫煙を防止する日本の対策は世界最低レベルで、厚労省は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて対策を強化したい考え。