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小池都知事 「盛り土」問題で緊急会議へ

2016年9月12日 10:22
小池都知事 「盛り土」問題で緊急会議へ

 築地市場の移転先の豊洲市場で、土壌汚染対策の「盛り土」が、行われていなかった問題で、小池知事は12日、関係職員を集めた緊急会議を行う。

 豊洲市場の建設地は元々はガス工場の跡地で、建設前、有害物質による土壌汚染が確認されたため都は858億円をかけて汚染された土壌を深さ2メートル分取り除いた上で、高さ4.5メートル分新しい土で「盛り土」をしたとこれまで説明していた。しかし実際には、食品を扱う水産卸売場棟など建物の地下は空洞になっていて「盛り土」は行われていなかったことが発覚したもの。

 都の担当者は「説明が不十分だった」とした一方で、「法律で定められた厚みのコンクリートを敷いているため安全性は確保できている」などと釈明しているが、小池知事は10日に会見を行い、第三者の専門家らによるプロジェクトチームを立ち上げて事実とは異なる説明がされてきた経緯や安全性などを調査する考えを示した。

 この問題の発覚で、築地市場移転はさらに遅れる可能性も出てきた。小池知事は、12日午前中に都の関係部署の担当者を集め緊急会議を行う予定。