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公道も走れる避難場所“軽トラハウス”披露

2016年11月12日 8:44
公道も走れる避難場所“軽トラハウス”披露

 地震などの災害が発生した時に避難生活ができる場所にしようと、徳島・海陽町の会社が軽トラックの荷台に乗せられる小屋を開発し、お披露目した。

 木製の小屋を載せて国道を走る一台の軽トラック。この「軽トラハウス」は、南海地震などの災害発生時に避難場所として活用しようと開発された。

 かいふ木の家・横尾政明会長「災害時にプライベート空間が必要な方向きに考えました」

 赤ちゃんに授乳したり着替えをしたりする場合など、人の目を気にせず避難生活が送れるようにと、木造住宅を推進している団体「かいふ木の家」は、全国から軽トラハウスのデザインを募集した。先月19日には審査会を開き、応募のあった34点の中から美波町の一級建築士、湯浅寛さんの作品を選んだ。施工がしやすいことや居住空間の快適さが評価された。

 製作にあたるのは、「かいふ木の家」のメンバーで徳島・牟岐町の大工、木内繁一さん(69)。大工歴50年以上のベテランだが、初めて作る代物に、設計図をにらみながら作業を進める。

 木内繁一さん「木にも一枚一枚癖があるんです。反ってくる、間違いなくこう木の目を見ていると反ってくるので、すき間がないように、雨水がはいってこんように、室内で安全に生活というか、避難できるように」

 軽トラハウスがその姿を現した。コンテナの上に板を置いてベンチに。さらにテーブルは、ベンチとベンチの間に組み込めばフラットな床となる。

 野口大リポーター「私、身長が168センチほどですが、寝転がってみたいと思います。足が伸ばせます」

 試行錯誤を繰り返しながら、作業は夜遅くまで続いた。

 完成した軽トラハウスは、そのまま展示会場の海陽町「まぜのおか」に向かう。ハウスのサイズは道路交通法の範囲内におさまっていて、軽トラックに載せたまま公道も走ることができる。

 会場に着くと、軽トラハウスのまわりに興味を示す人が集まってきた。運転席の屋根の上を活用した2段ベッドもあり、大人2人と子ども2人が寝ることが可能。

 かいふ木の家・横尾政明会長「今回が初めての作品で改良点もあると思う。2号機3号機と展開して、先ではパネル化して素人でも組み立てが可能な避難施設にしたい」