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泊原発で防災訓練 初の外国人観光客想定も

2016年11月14日 21:41
泊原発で防災訓練 初の外国人観光客想定も

 国が年に1回行っている原子力防災訓練で、今回、初めて津波を想定した訓練が北海道の泊原発で行われた。また、訓練では、外国人観光客を想定した避難訓練も初めて実施された。

 今年の泊原発の防災訓練は、国としては初めて津波を想定した訓練となった。訓練は、震度6強の地震で大津波警報が発令されたあと、泊原発3号機の原子炉で冷却水漏れが発生した想定で、2日間かけて行われた。

 訓練では、破損した原子炉格納容器に水を噴射して放射性物質の拡散をおさえる手順も確認された。津波を想定した初の訓練には安倍首相もテレビ電話で参加。

 安倍首相「今の時点から原子力災害にかかる避難、屋内退避を実施します」

 避難の指示をうけて、泊村などの住民たちがバスで避難を開始した。訓練では約320人が2時間以上かけて札幌のホテルまで避難した。

 そして、今回は初めて外国人観光客を対象にした避難訓練も行われた。訓練では、英語や中国語など様々な言語で避難を呼びかけて外国人観光客をバスまで誘導したが、課題もあるという。

 北海道・高橋知事「様々な状況を念頭に置きながら訓練を続けていくことは必要と思う」

 国は今回の訓練を予定通り実施できたとして、今後、より内容を向上させたいとしている。

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