川内原発の重大事故想定 大規模な防災訓練
鹿児島県の川内原子力発電所での重大事故を想定した、住民など約4200人が参加した大規模な防災訓練が、28日、薩摩川内市などで行われた。
訓練は、震度6強の地震が発生し、川内原発1・2号機が自動停止。全ての電源が失われた1号機から放射性物質が放出されたとの想定で行われた。180の機関や住民など、これまでで最も多い約4200人が参加。先月発足した、原発の安全性を検証する委員会も視察に訪れ、訓練の内容を確認した。
避難計画では、半径5キロから30キロ圏内の住民は、まずは屋内退避となっているが、熊本地震で家屋の倒壊が相次いだことを受け、近くの避難所に退避する訓練が初めて行われた。
鹿児島・三反園訓知事「今回大規模な、これまでにない訓練をしました。これを受けて見直すべき点は見直す。そしてまた来年以降また違う大規模な訓練をやりながら展開していく。安心安全のために今後とも万全を期していきたい」
来月7日には、原発の安全性を検証する2回目の専門委員会が行われる。