東日本大震災から13年…津波で消失“松林”再生へ4万本は今 岩手・陸前高田市
東日本大震災から13年。1万5900人が亡くなり、関連して亡くなった方も3802人と新たに10人増えました。岩手県陸前高田市から報告です。
津波に襲われた約7万本の松林の中で唯一残った「奇跡の一本松」は、復興に向けて立ち上がる多くの人たちの心の支えとなりました。
かつての景色を取り戻そうと、2017年からはマツの苗の植樹が始まり、3年前までに約4万本が植えられました。今では、人の背丈を超えて、高さ3メートルほどまで育っているものもあります。
マツの成長とともに、震災を知らない子どもたちが増えていて、被災地では、記憶と教訓をつなぐ取り組みが続いています。
岩手県内では、震災で関連死を含め5146人が亡くなり、1107人の行方が今も分かっていません。
沿岸部の宮古市では、毎年3月11日の早朝に、津波を想定した避難訓練を行っていて、この日もサイレンとともに多くの市民が高台に避難しました。
防災士の資格を持つ高校生「当時4歳で、ここに避難した。震災を覚えている最後の世代。最後の世代だからこそ、下の世代に直接的に伝えていく意味はあると思う」
陸前高田市では11日夜、犠牲者の追悼、そして、震災の記憶をつなぐイルミネーションが町を照らします。