パイロット飲酒 統一的基準策定へ検討会
パイロットによる過度の飲酒が相次いでいる問題で、国土交通省は20日、パイロットの飲酒について統一的な基準を作るための検討会を開いた。
パイロットの飲酒をめぐっては、日本航空の副操縦士がイギリスで、現地の基準を超えるアルコールが検出されて逮捕され、全日空でもグループ会社の男性機長の二日酔いが原因で遅延が発生している。
この問題を受け、国土交通省は20日、パイロットの飲酒について新たな基準の策定に向けた検討会の初会合を開いた。
具体的には、これまで国の基準で定められていなかった体内のアルコール濃度の上限値を設けるほか、乗務前のパイロットのアルコール検査の義務化について話し合い、年内をメドに統一的な基準の案を示す方針。
一方、石井国土交通相は20日、「立ち入り検査などにより事実関係の確認を進め、行政処分など必要な処置を講じる」と述べ、パイロットによる飲酒に厳正に対処していく考えを示した。