難病ALSの治療に別病の薬有効か 治験へ
全身の筋肉が動かなくなる難病ALS(=筋萎縮性側索硬化症)の治療に、パーキンソン病の治療薬を使える可能性が高いと分かり、慶応大学が今月、治験を始めると発表した。
慶応大学の研究チームは、ALSの患者の細胞から作ったiPS細胞をもとに、研究室の中で、ALSの症状がある神経細胞を作り出して調べたところ、パーキンソン病の治療薬「レキップ」に、ALSの進行を抑える可能性があることが分かった。
研究チームは、ALSの既存の治療薬よりも効果が高いとみられると説明している。
研究チームは、この薬について、ALS治療薬として国の承認を得るのに必要な「治験」を行うと発表し、参加する患者を3日から募集する。
今後、患者を選定して、「レキップ」の錠剤を半年間、のんでもらい、安全性と有効性を確認するという。