上野動物園モノレール 62年の歴史に幕
31日、上野動物園の園内を走るモノレールがラストランを迎えるため、多くの人々が訪れていた。
来園客「モノレールは上野のシンボル的存在で最終日だから乗りたいなと思って。ついにこの日が来たなって感じでやっぱさみしいですね」
1957年に日本初のモノレールとして運転を開始した上野動物園モノレール。正式には上野懸垂線(けんすいせん)といい、動物園の遊技施設ではなく、東京都交通局が運営する交通機関。
1日の利用者は4000人ほどで、上野動物園の西側と東側を結び、300メートルを1分30秒かけ走る。
車窓からは園内を見渡すことができ、乗車した多くの子供たちを楽しませてきた。
しかし、現在走行している4代目の車両が老朽化し、新しい部品の調達が難しいことなどから、モノレールの休止を決定したという。
ラストランを前に駅長は――
上野動物園モノレール駅長・永田一秀さん「いままで本当にありがとうっていう感じで、モノレールに…褒めてあげたいですね」
そして、先ほど迎えた午後5時前、60年以上にわたり親しまれてきた上野動物園のモノレールのラストラン。多くの人々に見守られ、その役割を終えた。
ラストランに乗車した人「さみしいです」「子供も悲しんでたんですけど、最後に立ちあえてよかったなと」「(子供と)ずっと乗ってたのでさみしいなって」