「正殿」など全焼…首里城火事 実況見分
先月31日、沖縄県の世界文化遺産・首里城で正殿などが全焼した火事で、警察と消防は1日朝から出火原因の特定に向けて実況見分を行っている。
首里城では1日午前10時頃から、実況見分が始まっている。
消防などによると先月31日午前2時半過ぎ、首里城の正殿の中から出火したとみられ、正殿、北殿、南殿、書院など7か所、およそ4800平方メートルが延焼した。
火元とみられる正殿の外の中庭では、先月27日から開催されている「首里城祭」の機材設営が先月31日午前1時半頃まで行われていたが、祭りの担当業者らが「正殿には入っていないし、正殿から電源をひいてもいない」と話しているといることがわかった。
警察や消防などは、祭りの設営作業と火事との因果関係は薄いとみて実況見分の結果などから出火原因の特定を急いでいる。
一方、那覇市役所や支所には、先月31日から、募金箱が設置された。
募金した市民「小さなことですけど、みんなが一つになれば大きなことになるんじゃないかな。まずはできることをやりたい」
出火原因の究明に向けた動きと並行して、復興に向けた取り組みも始まっている。