延長コードなどに熱で溶けた跡 首里城火災
沖縄の世界文化遺産・首里城の火事から1週間となった7日、那覇市消防局が会見を開き、電気の配線に使われていた延長コードなどに、熱で溶けた跡が数十か所、見つかったことが新たにわかった。
出火の翌日から警察と合同で焼け跡の実況見分を続けてきた那覇市消防局は、7日午後、調査の途中経過について会見を開いた。
出火元とみられる正殿の北東部分で、電気の配線や照明用に使われていた延長コードに、熱で溶けた跡が数十か所、見つかったということだが、出火につながるショートの跡かどうかは不明で、出火原因の特定には至っていないという。
一方、沖縄県の玉城知事は7日、会見を開き、首里城の復旧・復興に向けた県の態勢などについて説明した。県庁内に知事直轄の「復興戦略チーム」を設置し、復興へのロードマップ策定などに当たらせるほか、県民の様々な意見を復興に反映させるための「県民会議」も設置したいとしている。