伊方原発3号機「制御棒」引き抜くトラブル
12日、愛媛県の伊方原発3号機で、核分裂反応を抑える制御棒を誤って引き抜くトラブルがあった。このトラブルによる外部への放射能の影響はないという。
伊方原発3号機では、先月26日から定期検査に入っていて、13日午前0時から核燃料157体を取り出す予定だった。
県と四国電力によると、12日、その準備作業として原子炉容器内で核燃料と制御棒を固定している構造物を取り外していたところ、制御棒48体のうち1体が切り離されず、誤って引き抜いたという。
原子炉容器内は、定期検査中のため核分裂を抑えるホウ酸水で満たされていたため核燃料の温度変化はなく、外部への放射能の影響もないという。
四国電力は原因を調査していて、核燃料の取り出し作業については、現段階では再開の見通しが立っていないという。