災害時にペットと過ごせる「避難所」 対策に動く自治体
能登半島地震からまもなく1年。災害時、ペットを飼う人にとって切実な問題となるのが「ペットとの避難」です。避難先でもペットと一緒にいられるようにする対策が始まっています。
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東京・墨田区にある動物看護などを学ぶ動物専門学校。
こちらの実習室は──
専門学校日本動物21・早川公善校長「災害時には避難場所としてご利用いただくことができる」
動物専門学校を避難所にする、その理由は──
ことし1月1日、最大震度7の揺れが襲った能登半島地震。災害時に直面する問題のひとつが「ペットとの避難」です。
ペットを飼っている人の中には避難所にペットと一緒に入れず、車中泊や倒壊の危険性がある家での世話をしていた人がいたといいます。
東京・墨田区では、39か所の指定避難所がありますが、衛生面などの理由から人とペットが過ごす部屋が分けられています。
墨田区都市計画部・岩本健一郎課長「ペットと離ればなれに生活するのは不安、一緒にいないとペットが具合が悪くなるという話を聞いた」
区は、区内にある動物専門学校「日本動物21」と協定を締結し、飼い主とペットが同じ空間で過ごせる避難所の確保を実現したのです。
岩本課長「動物にとってもプライバシーは非常に大切。プライバシーをどうしていくか、次の課題だと考えている」
協定では、学校の実習室を開放し、100組ほどの飼い主とペットを受け入れる予定となっています。
ペットフードや医療器具などの物資の提供も可能に。さらに、ペットとの避難で重要なものが。
専門学校日本動物21・早川公善校長「常時、学校には100個くらいある」
ペット用のケージが避難所でのペット同士のトラブルを避けるために重要だといいます。
早川校長「普段から動物たちが出入りしている場所なので、気兼ねなくお越しいただけるのではないか」