東日本大震災で奔走 海上保安庁、巡視艇の引渡式
東日本大震災で行方不明者の捜索などにあたった海上保安庁の巡視艇が夜間監視の装置などを備え、新たな船に生まれ変わりました。
22日、造船会社から海上保安庁に引き渡されたのは宮城県・気仙沼海上保安署に配属される巡視艇「ささかぜ」です。全長およそ20メートル、総トン数およそ26トンの小型の船で、老朽化のため21日に引退した船の名前を引き継いだものです。
旧「ささかぜ」は、東日本大震災の発生直後、住民などに避難を呼びかけながら沖に出たため津波の被害を免れ、行方不明者の捜索や漂流する船舶の救助活動などに奔走しました。
新たな巡視艇には、新型コロナ陽性者の隔離スペースが設けられたほか、夜間でも捜索・監視できる装置などが備えられ、取り締まりや海難救助などにあたるということです。