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福島原発事故…2審も国と東電の賠償命じる

2020年9月30日 17:44
福島原発事故…2審も国と東電の賠償命じる

2011年の福島第一原発の事故を巡り、福島県の住民らが損害賠償などを求めた裁判の控訴審で、仙台高等裁判所は1審と同じく、国と東京電力の責任を認め、賠償を命じました。

この裁判は、原発事故で避難した住民など、およそ3600人がふるさとでの平穏な生活が失われたとして、国と東京電力におよそ215億円の損害賠償などを求めていました。

30日の控訴審判決で仙台高裁の上田哲裁判長は、「国と東電は、津波を予見することができ、対策を取っていれば事故を回避することができた」などとし、1審と同じく国と東京電力の責任を認め、およそ3500人にあわせて10億円を支払うよう命じました。

全国でおよそ30ある同様の集団訴訟で、国と東京電力の双方を被告とした裁判で、高等裁判所の判断が示されたのは初めてです。

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