国内確認に備え…「サル痘治療薬」臨床研究始まる
欧米を中心に感染が広がる病気「サル痘」について、国内で患者が確認された場合に治療薬を投与する臨床研究が、厚生労働省の研究の枠組みで始まりました。
29日に開かれた厚労省の感染症部会では、サル痘の患者が国内で確認された場合に備えた治療薬やワクチンの準備状況などが報告されました。
治療薬については、アメリカが開発したサル痘にも有効とされる天然痘の抗ウイルス薬「テコビリマット」について、東京都にある国立国際医療研究センター病院で28日から臨床研究を開始したということです。国内では未承認の薬ですが、今後、国内でサル痘患者が出た場合に、同意が得られれば投与して効果や安全性を調べるということです。
また、ワクチンに関しては、予防用に医療従事者などに事前に投与することも今後、検討するということです。