気温変化で体調崩す“寒暖差疲労”対処法は
寒かったり、暑かったり、気温変化による体温調整で自律神経が乱れ、体調を崩す人が、最近増えているそうです。寒暖差による疲労を専門とする外来も登場していますが、どう対処したらいいのでしょうか。
“暑い街”として知られる埼玉県熊谷市。27日、市民からは早くも「あの言葉」が…。
熊谷市民「暑い」「暑いなって」
それもそのはず、27日の最高気温は、4月上旬並みとなる18.1℃。26日より一気に、およそ7℃も上昇しました。最高気温が16.2℃となった東京都心では――
20代女性「気温差も激しいですし、何を着たらいいのかすごく迷うし」
2週間ほど前から続くジグザグ天気。この先も、都心では日ごとの気温差が激しく、27日の「春の暖かさ」から一転、28日の最高気温は8℃に。しかし、2月1日には、再び14℃まで上がる予想です。
実は今、寒暖差によって、体の不調を訴える人が増えているというのです。
27日、都内のクリニックには、女性患者の姿がありました。27日朝、立っていられないほど、頭痛やめまいがしたため、受診したといいます。そして、チェックし始めたのは――
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司院長「寒暖差・温度差で不調が出たかを診させてもらったんですけど」
寒暖差などによって、頭痛やめまいが悪化したと診断されました。この外来、実は…。
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅院長「『寒暖差疲労外来』っていう、温度差によって体の不調が出る。例えば冷え性になったり」
“寒暖差疲労”とは、気温差が大きいと体温を調整する自律神経が過剰に働き、体が疲れてしまうこと。症状は、冷えや倦怠(けんたい)感が一番多く、頭痛や肩こりが現れるということです。
2年前に「寒暖差疲労外来」が新設された、せたがや内科・神経内科クリニック。久手堅院長は「(“寒暖差疲労”の患者が)例年の1.5倍くらいは増えているかなと、自粛期間なので、どうしても運動習慣が減ったりとか、自律神経が乱れてくると」と話します。
コロナによる運動不足で、自律神経が正常に働きづらい状態となり、“寒暖差疲労”が増えているということです。では、どう対策すればいいのでしょうか?
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅院長「この(体温)差がけっこうあるとつらいので、冷えから体を守ることが大事」
重要なのは、体を温めること。
都内の雑貨店で人気となっていたのが、血管が多く通る首や肩を温めるアイテム。また、ローラーなどで顔のほお骨あたりをほぐすことで、血流がよくなるといいます。
また、内側から体を温めることも重要。都内のスープ専門店で売れていたのは、今月限定の大きめ野菜がたっぷり入ったシチューです。
おうち時間でできる、ちょっとした温め方法が大切だということです。