妊娠後期は重症化しやすい傾向 厚労省調査
新型コロナウイルスに感染した妊婦について、妊娠後期や高齢の妊婦が重症化しやすい傾向があることが、厚生労働省の研究班の調査でわかりました。
15日、東京都内で妊婦や子どもへの新型コロナの影響に関するシンポジウムが開かれ、去年9月から今月までに感染した妊婦のうち61人を対象にした調査の結果が公表されました。
61人のうち人工呼吸器などを装着した重症の妊婦は2人で、いずれも帝王切開で出産したということです。
また、重症とやや症状の重かった妊婦のあわせて6人はいずれも妊娠後期に新型コロナを発症していて、高齢や肥満気味の妊婦に重症化の傾向が高かったということです。死亡事例はありませんでした。
一方、先月下旬までに感染したおよそ1700人の未成年の子どもの感染経路を調べたところ家庭内が70パーセント以上で、特に父親からの感染が半数を占めていました。保育園や学校などでの感染は5パーセント程度でした。