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SEXによるネガ体験減らす…SHELLY

2021年6月4日 20:00
SEXによるネガ体験減らす…SHELLY

「セックスによるネガティブな体験を減らしたいんですよね」そう語るタレントのSHELLYさん。去年12月から「性教育」をテーマにした動画チャンネルを開設し、若い世代に向けて正しい性の知識を伝えています。なぜ、いま発信をするのか、news zeroの取材にこたえました。

■きっかけは…高校の授業の性教育

SHELLYさんの動画チャンネルでは「妊娠の過程」「生理の仕組み」さらに産婦人科の医師を招いて「避妊の方法」についてなどテーマはさまざま。登録者数は19万人を突破し生理用品のひとつ「月経カップ」の回では再生回数270万回以上を超えています。
コメント欄には「保健体育の授業で教えてくれないことばかりで勉強になりました」「男だけどとても勉強になった社会で生きていく上で知っておくべき」など男女問わず反響が寄せられています。

SHELLY「自分が高校2年か3年くらいの時に先生がすごく照れながら『教科書の下に避妊の方法書いてあるから各自見ておけ』…終わり?みたいな。コンドームの『コ』の字も出てこないですし、当然ピルの説明もなければ何にも具体的なためになる話はなかったので、これじゃだめだよなと思って。姉が2人ともインターナショナルスクールに通っていて私は日本の学校だったので、姉たちから聞く話が未来の話をしているみたいな。(日本の)性教育って全然ちゃんとしていないなって思った」

■自分の意志とは関係なく経験してしまう人もいる

国際機関が定めた性教育の指針では、5歳から8歳で妊娠の仕組みを伝え、9歳から12歳では避妊具の正しい使い方の手順を伝えるとされていますが、日本の学習指導要領には、中学校では「妊娠の経過は取り扱わないものとする」と書かれていて、性行為や避妊の方法については、原則、高校で学習していくことになっています。

SHELLY「じゃあ現実問題(性行為を)早く経験している子もいるし、もっと言うと自分の意思と関係なく経験してしまう人もいるわけじゃないですか。女の子を守るための性教育をって言われるんですけど、もちろん被害者には男の子もたくさんいる。もうジェンダー関係なしにみんなに正しい情報を。女の子のことは男の子も知らなきゃいけないし、自分を大事にして周りの人を大事に出来る教育をもっとちゃんとしてほしい」

■『やめて』を受け入れる教育を…。

性教育を伝える上で、特にSHELLYさんが大切にしているのが“性的同意”です。

SHELLY「その都度その都度確認をするというのが性的同意のすごく大事なことなので、カップル同士でも夫婦間でもいまはちょっと違うな、今日は体調がよくないなとか、今日は気分的に乗らないなっていう時は、その相手のノーを受け入れるってことがすごく大事なことなんです」

性的な被害者や加害者にならないためにも、行為の前にお互いの同意があるか、確認することが重要だといいます。

SHELLY「『ムード壊れるじゃん』とかいう方いらっしゃるんですけど、だましだましホテルに連れ込むかとか『電車もうないんじゃない?ちょっと休憩しようよ』みたいなのは、もう100年前の話だよっていうことをみんなが意識すれば、そういうことをしている人もみんな白い目で見るようになりますし、明らかにそれは加害者だよっていう世の中になれば被害者が絶対減るんですよね」

2児の母でもあるSHELLYさん、家庭内でも・・・。

SHELLY「『やめて』を2回言わせちゃだめってルールは厳しく結構怒ります。人の『やめて』を受け入れなきゃダメなんだよ、ということを教えておけば、もちろん被害者になってほしくないけど、加害者になることは防げるのかなと思う。いずれそれが性的同意にもつながると思うので」


■“性教育=性行為を教える”ではない

最新の動画ではLGBTQやジェンダーについての知識も発信しています

SHELLY「なんの悪意もなくても、女の子だからこうだねとか男の子だからこうでしょって決めつけみたいなもので相手の肩身を狭くしているかもしれない。ジェンダーっていうものを意識することによって『なんでうちの学校って女の子の上履きが赤で男の子の上履きは青なんだろう?』とか『なんでランドセルの色を分けているんだろう?』とか、常にいろんなことに疑問を持つことが大切」

こうしたジェンダーの知識は、性教育において大切なことだというSHELLYさん。

SHELLY「性教育っていうとみんなやっぱりその“行為”のことばっかり思うんですよ。でもそうじゃなくて、ジェンダーの教育ももうまさに性教育ですし、こういうことをしっかり知る事によって、みんなが生きやすい世の中になるので」

(6月2日『news zero』より)