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ワクチン副反応は?2回目接種翌日“配慮”

2021年6月26日 17:54
ワクチン副反応は?2回目接種翌日“配慮”

新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、日本人での副反応の傾向はどうなっているのか。厚生労働省の調査班を取材しました。

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今週から本格化した職場や大学などでの職域接種。加速するワクチン接種ですが、接種後、仕事や日常生活への影響はどのくらいあるのか?接種で気をつけることはなんなのか?厚労省が行う国内のワクチン接種後の副反応を調査する研究班のトップに話を聞きました。

■医療従事者約2万人を調査、副反応の傾向は?

ファイザー製のワクチンを接種した医療従事者およそ2万人の調査で見えてきた副反応の傾向とは…。

順天堂大学医学部、臨床研究・治験センター、伊藤澄信客員教授「1回目は(ほとんどが)痛みだけだと思います。接種後3時間から4時間くらいすると、ズキズキと痛み始める。その日の夜から翌日にかけて痛みが強くなって」

1回目、2回目ともに9割近くの人が接種翌日に「腕の痛み」を感じ、3日目にも、半数以上の人が痛みを感じていました。さらに、2回目接種では、そのほかの副反応も。

伊藤澄信客員教授「20代、30代の女性に関しては、8割弱の人が全身けん怠感を自覚されています」

2回目接種のあとに「倦怠感」があった人は、接種翌日でおよそ66.0%。接種後3日目でも、およそ35.7%いました。さらに、2回目接種のあとに「頭痛」があった人は、接種翌日には、5割近く。多くの人で接種翌日と3日目に、特に副反応を感じていることがわかりました。

■若い世代に多い「副反応」も

また、特に若い世代で多くみられた副反応も。2回目接種後、37.5度以上の発熱をしたのは、20代、30代の女性では半数近く。2人に1人が接種後に発熱していました。

伊藤澄信客員教授「2回目接種に限りますけど、それこそ1DAYインフルエンザ。接種した翌日はインフルエンザにかかった状況になると思っていただいた方がいい」

若い世代は、2回目接種の翌日に高熱などの強い副反応が出ることを前提に、事前に勤務態勢などを調整するとよいといいます。

■アレルギーで副反応の差は?

一方、食べ物や薬へのアレルギーがある人で、副反応の差はあるのでしょうか。

伊藤澄信客員教授「過去に大きなアレルギーがあった人が今回の接種時に具合が悪かったかというと決してそんなことはないと思います」

厚労省によりますと、今月13日までに、ファイザー製を接種後にアナフィラキシーと判断された人は、およそ2300万回中で、238件。アナフィラキシーの頻度は高くはなく、副反応も一時的なもので、その後治まるので、リラックスして接種することが大事だといいます。

また、10代の人が接種する際の注意点は…。

伊藤澄信客員教授「自分が納得して接種をしていただけるというのが大切なのではないか」

保護者が、ワクチンの有効性や痛みなどの副反応をよく説明し、本人が納得して接種してほしいといいます。

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一方、モデルナ製のワクチンについては、「ファイザー製と比べ、やや副反応の割合が多いものの著しい違いはない」として、接種したい人は、「早く予約できる方を選ぶ」のがよいということです。

発症や感染予防の効果が高いワクチン。副反応の正しい理解も求められます。