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「地域要請に応えたい」コロナ病床に手挙げ

2021年9月3日 23:20
「地域要請に応えたい」コロナ病床に手挙げ

誰がいつ、どこで新型コロナウイルスに感染してもおかしくない状況の中、都内では、医療提供体制のひっ迫は深刻です。そんな中、新たな動きも出てきました。

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8月31日の都内の新たな感染者は2909人で、4220人だった1週間前の24日からは1300人以上減りました。9日連続で前の週の同じ曜日の人数を下回りました。

一方で、医療体制のひっ迫は、なお深刻です。内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室によると、都内では重症者用の病床使用率が100%(30日時点)に達しました。

全国の重症者は2110人(30日時点)となり、19日連続で過去最多を更新しています。

東京・八王子市の右田病院では、新たな病棟の完成に伴い、コロナの中等症患者の受け入れを始めました。

右田隆之院長は「受け入れ体制が整ったということで、重点医療機関に手挙げをしました」と言います。

東京都の小池知事が「最大の危機を乗り越えるために、国と都、医療機関などが強固に連携して、まさに総力戦で」と求めるなど、国と都は都内全ての病院や診療所に対し、コロナ病床の新設などを要請、31日が回答の期限でした。

右田病院では、要請の前から準備していた20床を「新設」と回答しました。

右田院長
「いつかはコロナを受け入れる病棟をつくらなければいけない。そういう視点で日頃やっていましたので」

8月に入ると、救急隊からの依頼のほとんどがコロナ患者になりました。診断後に陽性が判明した患者の対応などで、開設前から経験を積むことができたといいます。

右田院長
「社会の方で、コロナを受け入れてくれる病院を歓迎するところもありますので、そういう雰囲気に後押しされました。地域の要請に応えたいという思いはありました」


(8月31日『news zero』より)