国内2つめの軽症者向け治療薬を特例承認
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新型コロナウイルスの新たな治療薬として「グラクソ・スミスクライン(GSK)」の「ソトロビマブ」の国内での製造販売が特例承認されました。国内では2つめの軽症者向けの治療薬となります。
特例承認されたのはGSKなどが開発した新型コロナウイルスに対する治療薬「ソトロビマブ」です。「ソトロビマブ」はウイルスの働きを抑える中和抗体を点滴で投与します。対象は、酸素投与が必要ない軽症や中等症で、肥満や糖尿病など重症化リスクの高い患者です。
投与した後の状態を確認する必要があるため、厚生労働省は、まずは、入院患者を対象に使用し、安全性が確認されれば自宅療養中の患者に対して往診で使用できるようにするとしています。
この薬は、海外で行った臨床試験では、入院や死亡のリスクを、79パーセント減らす効果が確認されたということです。
国内での新型コロナ治療薬の承認は、5例目ですが、軽症者向けの治療薬は、中外製薬の「抗体カクテル療法」に続いて2つめとなります。