日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告の裁判で、２９日、検察側が事件について最終的な意見を述べる「論告」が行われ、ケリー被告について「ゴーン被告の“裏報酬”の仕組みを支えた」などと指摘しました。

ゴーン被告の側近だった元代表取締役のケリー被告は、ゴーン被告の報酬を有価証券報告書に９１億円あまり少なく記載した罪に問われています。２９日の裁判では検察側による論告が行われ、ケリー被告について「リスクに対処する法律的知識のある参謀だった」「ゴーン被告の“裏報酬”の仕組みを支えた」などと指摘しました。

また、ケリー被告の無罪主張については、「客観的証拠と違うことを強弁しているにすぎない」と批判しました。法廷では検察側の論告が続いていて、２９日午後に求刑が行われる予定です。