最高裁、定期刊行「判例集」に多数の誤記載
最高裁判所は、重要な判決などを掲載する「判例集」で、多数の記載の誤りが見つかったと発表しました。
最高裁が定期的に刊行している「判例集」は、最高裁が言い渡した重要な判決などが掲載されていて、ほかの裁判や学術論文にも引用されています。
最高裁によりますと、「判例集」に掲載されたもののうち、昭和23年から平成9年までに言い渡された大法廷判決12件で、判決文の原本とは異なる記載の誤りが、およそ120か所、見つかったということです。
ほとんどが、誤字や句読点のミスでしたが、文言が抜け落ちているケースなどもあったということで、古い判決の場合、手書きの判決文から活字にする際に、写し間違いなどが生じたとみられます。
また、裁判所のウェブサイトに掲載された13件の大法廷判決でも、およそ250か所の記載の誤りが見つかったということです。
最高裁は「利用者及び国民のみなさまに大変申し訳なく思っている。重く受け止めており、しかるべき調査を行う」としています。