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裁判員裁判に参加した経験者が意見交換 「意義があった」「勤務先の理解を得るのに苦労」評価の一方で課題も…

2025年2月19日 18:00
裁判員裁判に参加した経験者が意見交換 「意義があった」「勤務先の理解を得るのに苦労」評価の一方で課題も…

国民が刑事裁判に参加する裁判員制度が始まってから15年が経っています。

秋田地方裁判所で19日、裁判員経験者などによる意見交換会が開かれ、率直な感想や課題を伝えあいました。

秋田地方裁判所が開いた意見交換会には、殺人事件や現住建造物等放火事件で裁判員を務めた男女4人が参加し、裁判官、検察官、それに弁護士と担当した裁判を振り返りながら意見を交わしました。

裁判員経験者からは「事件の内容を知って気が引けた部分もあったが、選ばれたからには真摯に向き合って臨んだ」「最初は不安に思ったが、いい経験になり、意義があった」といった感想が多く出されました。

一方で「自分の年齢を考えると何度も裁判所に足を運ぶのが体力的に大変だった。」「勤務先の理解を得られず、説得するのに時間を要した」などといった課題もあげられました。

裁判員制度が始まった2009年以降去年の年末までに県内で裁判員裁判で裁かれた被告は78人。裁判員経験者は補充裁判員を含めると延べ591人に上っています。

秋田地方裁判所の担当者は「今後も裁判員経験者から率直な意見や感想を聞きながら制度のよりよい運用に努めて、これからの裁判員がより前向きになれるようにしていきたい」と話していました。

最終更新日:2025年2月19日 18:42
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