相模原“両親殺害” 少年の家裁移送決定 横浜地裁
去年、神奈川県で両親を殺害した罪などに問われている当時15歳の少年の裁判で、横浜地裁は20日、家庭裁判所に移送する決定をしました。
当時15歳の少年は去年2月、神奈川県相模原市のマンションで父親と母親を刃物で複数回刺し、殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判で検察側は、懲役10年から15年の不定期刑を求刑していました。
横浜地裁は20日、少年が両親から虐待を受けていたとして「少年は両親からの愛情を実感できず、家庭に居場所がないと感じていた」と指摘。「犯行は両親による長年の不適切な養育がなければ起きず、少年のみを責めることは相当ではない」として、少年を横浜家庭裁判所に移送する決定をしました。
最後に裁判長は、少年に対し「ぜひあなたの一生をかけて責任と向き合い続けてほしい」と話しました。