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「認めても謝ってもいない」 “ジャニーズ性加害”「当事者の会」が近く刑事告発か 被害者救済“委員会” と“基金”設置を要請

2023年9月5日 6:05
「認めても謝ってもいない」 “ジャニーズ性加害”「当事者の会」が近く刑事告発か 被害者救済“委員会” と“基金”設置を要請

今月7日に予定されているジャニーズ事務所の会見を前に、4日、被害を訴える「当事者の会」が会見を行いました。

元ジャニーズJr. 「当事者の会」平本淳也 代表
「現状では、ジャニーズ事務所本体は、認めても謝ってもいない」

元ジャニーズJr. 「当事者の会」石丸志門 副代表
「長い期間をかけて(被害者に)名乗りをあげていただき、実数に限りなく近い数をあぶり出していく作業……それは、ジャニーズ事務所の今後背負っていく責務であると考えます」

ジャニーズ事務所に対して強く“要請”したのは、事実究明や被害者の救済にあたる委員会の設置と、その運営資金となる基金の設立です。

「当事者の会」石丸副代表
「『事実究明・対話救済基金』の設立と、『事実究明・対話救済委員会』の設置を速やかに行うことを強く要請します」

“事実究明・対話救済委員会”のメンバーは、次の3つで構成。
①「当事者の会」が推薦するメンバー  (12人程度)
②ジャニーズ事務所が推薦するメンバー (12人程度)
③中立的な専門家           ( 3人)
当面、10年を目安に活動するものとしています。

一方、“事実究明・対話救済基金”は、ジャニーズ事務所のほか、藤島ジュリー景子社長ら取締役個人、また、先日、「外部専門家による再発防止特別チーム」から「沈黙していた」と名指しされたテレビ局など、メディア各社も任意で拠出するとしています。

「当事者の会」平本代表
「ジャニーズ事務所が今後、一方的に案を発表する、講じるのではなく、私たち、あるいは私たち以外の被害者と対話…そして、その中から生まれてくるアイデアや希望をくんでもらいたい」

被害者の救済や補償を進めるうえで、直接“対話”をしながら行うことを強く求めました。

一方で、会見の場で見せたのは、検察のトップにあてた封筒。中身は「告発状」だといいます。詳細は明らかにしなかったものの、近く「刑事告発」をする考えを明らかにしました。

「中身は見せませんし、見せられません…」

専門家は、告発の相手が死亡している場合、不起訴になるといいます。

元大阪地検検事 亀井正貴 弁護士
「率直にまず想定しますと、(告発の相手は)性加害行為を疑われているジャニー氏(が考えられる)」
「ジャニー氏の場合は死亡しているので、いずれにせよ不起訴になります」

平本代表は「当事者の会」の活動について、「明るく楽しい“希望”を取り戻すための活動」なのだと話しました。

「当事者の会」平本代表
「おじさんに犯された…って、傷つかないと思います? 忘れると思います? 忘れないよね、絶対。(ここにいるのは)そういう人たちです」
「まだ見ぬ被害者たちが、“希望”を持って前を向けるというのであれば……自分たちに与えられた“使命”と思っています」

(9月4日放送『news zero』より)