社会福祉法人の理事選任めぐる贈収賄事件 1500万受け取ったとされる元経理担当の女に有罪判決 津地裁
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社会福祉法人の理事選任を巡って元理事長ら4人が逮捕された事件で、賄賂として1500万円を受け取ったとされる元経理担当の女に対し、津地裁が有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、兵庫県神戸市の会社員・吉岡百々代被告(61)です。
起訴状などによりますと、三重県鈴鹿市の社会福祉法人「かがやき福祉会」の経理などを実質的に担当していた吉岡被告は、理事選任を巡って便宜を図ってもらいたいとの依頼を受け、現金3500万円の賄賂のうち1500万円を分け前として受け取ったとして社会福祉法違反の罪に問われています。
20日の裁判で津地裁は「被告が社会福祉法人に対する社会の信頼を侵害した程度は大きく、犯行において重要な役割を果たした」などとする一方、犯行前に税理士や弁護士に相談し一定の形式を取れば違法でないと言われ、信じたことなどを考慮し、懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。