【速報】2023年のDV相談数は過去最多…子どもの目の前で行われ、虐待となる「面前DV」急増 警察庁
去年、DVに関する全国の警察への相談件数は、DV防止法の施行以来、最多となりました。また、子どもの前で行われ、子どもにとって心理的虐待となる「面前DV」と呼ばれる事案が増えています。
警察庁によりますと、去年、配偶者などからの暴力や脅迫などDVに関する相談件数は全国で、およそ8万8600件あり、前の年より4000件以上、増加しました。これはDV防止法が施行された2001年以降で最多です。
警察庁は、DVについての社会的関心が高まり、被害者が積極的に相談できるようになったことも増加の一因とみています。また、DV被害者のおよそ3割が男性で、被害者数も増加しています。
また、児童虐待に関連して、警察から児童相談所に通告した児童の数についても増加傾向で、中でも、両親などが子どもの目の前でDVを行い、子どもにとって心理的虐待となる「面前DV」について、去年の通告数が前の年より5000人以上多い、およそ5万2600人に上り、特に増加が顕著となっているということです。
警察庁は関係機関との連携をさらに強化するなど、対策を図る方針です。