【速報】暴力団員数は過去最少 「匿名・流動型犯罪グループ」が勢力増す…大麻事犯が覚せい剤事犯を上回る 令和5年組織犯罪情勢
去年、暴力団組員の数は過去最少となった一方、SNSなどで実行役を募集し広域で特殊詐欺や強盗などを行う匿名・流動型犯罪グループが治安上の脅威となっていることが警察庁の報告で明らかになりました。
警察庁によりますと去年、暴力団組員の数は全国でおよそ1万400人と前年よりおよそ1000人減り過去最少となりました。一方でいわゆる「ルフィ」グループなどSNSで実行役を募集し特殊詐欺や強盗を行う「匿名・流動型犯罪グループ」が勢力を増しており、特殊詐欺でだましとった現金やインターネットカジノの収益を暴力団に上納しているケースも確認されたということです。
また外国人犯罪でもSNSなどで実行役を募集している事例もみられ、警戒を強めています。
薬物事案では統計開始後初めて覚醒剤よりも大麻について検挙された人数が多くなりました。また去年、危険ドラッグにからみ検挙された人は424人で前年より145人の大幅な増加となりました。
警察庁は「薬物の成分がよくわかっていないものも多く、規制されていないからといって安全ではない」と注意喚起しています。