斉藤国交相「違反認められれば厳正に対処」ビッグモーター34店舗に一斉立ち入り検査 “街路樹に除草剤”確認なら被害届や損賠請求も
中古車販売大手ビッグモーターが損害保険会社に保険金を不正請求していた問題で、国土交通省は、28日朝から全国34の店舗に一斉に立ち入り検査に入りました。
国交省は28日午前9時、ビッグモーターの全国24都道府県・34店舗に一斉に立ち入り検査に入りました。この34店舗は、外部弁護士による調査報告書で、新たな損傷をつくったり損傷の範囲を誤認させる写真を撮ったりするなど不適切な行為が行われていた疑いがあると指摘された場所です。
国交省は26日、和泉伸二新社長らに対して依頼されていない整備料金を請求するなど道路運送車両法違反の疑いがないかヒアリングを行っていて、さらなる調査が必要と判断し、立ち入り検査に踏み切りました。整備記録などの確認や従業員へのヒアリングなどを行うということです。
そして、斉藤国土交通相は28日午前、立ち入り検査の結果などをふまえ厳正に対処すると強調しました。
斉藤国交相「事実関係の確認を進めるとともに、道路運送車両法違反が認められれば、厳正に対処したい」
また、ビッグモーターをめぐっては、各地の店舗前で街路樹が枯れているのが確認されていることを受け、国交省は国道沿いの店舗について状況を調査しています。斉藤国交相は、枯れている原因を調査したうえで、除草剤がまかれたことが確認できた場合は警察に被害届を提出するほか、原因者が特定されれば損害賠償などを請求する必要があると述べました。