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“紅麹サプリ”摂取者から病院に相談相次ぐ 新たに2人目の死亡確認

2024年3月27日 21:32
“紅麹サプリ”摂取者から病院に相談相次ぐ 新たに2人目の死亡確認

小林製薬の紅麹を使ったサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で27日、小林製薬は2人目の死者が確認されたことを明らかにしました。各地の病院にはサプリを摂取していた人の相談も相次いでいます。

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小林製薬の「紅麹」をめぐり、都内のクリニックでは27日、健康への影響を心配し、50代の男性と60代の男性が診察に訪れたといいます。

腎臓疾患が専門 ひらくクリニック 吉田啓院長
「『紅麹コレステヘルプ』を飲んでいるのだけど大丈夫かと心配されて受診されました」

――症状は?

ひらくクリニック 吉田啓院長
「症状はなかったです。症状が出てからでは遅いことが腎臓の場合はあるので、なるべく早く採血を受けられることをおすすめします」

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日ごとに被害が拡大している小林製薬の「紅麹」問題。新たに2人目の死亡例が確認されたことが明らかになりました。

大阪市健康局(大阪市、27日)
「大阪市健康局所長が販売者である小林製薬に対して当該食品の回収を命じました」

小林製薬のサプリメント、「紅麹コレステヘルプ」による健康被害が相次ぐ中、行政も対応に乗り出しました。小林製薬本社がある大阪市は、食品衛生法に基づいて商品の回収を命じる行政処分を出しました。対象となるのは、「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」、そして「紅麹コレステヘルプ」の3つです。

腎臓の疾患などによる入院患者はさらに増え、106人となりました。健康被害の相談は約3000件に上っているといいます。さらに27日、小林製薬は2人目の死亡例が確認されたと発表。1人目と同じ「紅麹コレステヘルプ」を使っていたと明らかにしました。

2021年2月から約110万袋が販売されている「紅麹コレステヘルプ」。小林製薬は、去年7月から12月ごろに出荷した「紅麹」を含むサプリメントに「未知の成分」が含まれていて、これが健康被害を引き起こした疑いがあるとみています。

また1人目の死者の詳細が分かってきました。死亡した1人目は、2021年4月から今年2月まで約3年にわたって、継続的に「紅麹コレステヘルプ」を摂取。腎臓の疾患を発症して今年死亡したと、今月23日に遺族から連絡があったといいます。

そして26日、別の遺族からも「紅麹コレステヘルプ」を使っていた人が死亡したと連絡がありました。小林製薬は、腎疾患があったかなど確認中だということです。

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静岡県富士市の病院では、健康被害の相談が相次いでいます。

富士市立中央病院 腎臓内科・高橋康人部長
「報道を見て、きょう入院とかはしてないんですけど、外来通院中の患者から1例問い合わせがありまして、ちょっと腎機能が悪い時期と内服の時期が、もしかしたら一致しているかもしれない、因果関係は『もしかしたら』というのは外来症例で1例いる」

さらに…

富士市立中央病院 腎臓内科・高橋康人部長
「いま2例の入院歴がある患者がいらっしゃいます。1人は2回入院している」

富士市立中央病院 腎臓内科・高橋康人部長
「(入院した2人は)『紅麹』の内服歴があるということで、因果関係が非常に強いと思います。特に2症例は健常人なので、元々、他に病気をもっていない方なので、あまり他に考える原因が少ないので、かなり濃厚ではないかと考えています」

小林製薬の「紅麹」が 原因とみられる健康被害は、各地で確認されています。今回、健康被害が確認されているのは、機能性表示食品のサプリメントだけです。

ただ、「紅麹」は、着色や風味付けとして、様々な食品に使用されているため、商品の自主回収の動きが広がっています。

27日、流通大手イオンは、自社ブランド商品に小林製薬の紅麹原料が含まれていたとして自主回収を発表。回収対象は、肉まんや高菜ピラフなどの7品目。小林製薬が発表した 「未知の成分」が含まれる「紅麹原料」は使用していないものの、安全性が確認できるまでは販売を見合わせるといいます。これまでに健康被害の報告はないということです。

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今回の事態を受け、27日午後、厚労省や消費者庁などが初めて連絡会議を開催。現在の対応状況の報告などを行いました。厚労省は今後、これまでに健康被害が報告されていない小林製薬の紅麹を原料とする170社以上の製品への対応などについて、話し合う予定です。

小林製薬は「体調不良を感じたらお客様センターへ相談してほしい」としています。

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