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副業・兼業で「週1副社長」を――“人口最少”鳥取県のプロジェクトが人気 年3000人が応募 リモートで「人材不足」解決

2023年9月20日 10:20
副業・兼業で「週1副社長」を――“人口最少”鳥取県のプロジェクトが人気 年3000人が応募 リモートで「人材不足」解決

人材不足に悩む鳥取県の企業を支援してくれる人を県外から募り、リモートで業務にあたる副業・兼業プロジェクト「週1副社長」。年間応募者は3000人に上ります。コンサルティング会社での経験を生かし、鳥取市の老舗商店をサポートする例を取材しました。

■製薬関係なのにラーメンのリサーチ?

都内の製薬関係の会社に勤める斉田雄介さん(40)。休日に自宅で始めたのは、リモートでの打ち合わせです。ただ、内容は薬についてではありませんでした。

斉田さん
「『鶏白湯Soba』というメニューで。チャーシューは鶏チャーシューで、割とフワフワした…」

ラーメンのリサーチ結果について伝えていた斉田さん。「『週1副社長』という企画で、鳥取の仕事をお手伝いする(仕事です)」と教えてくれました。

■4年間での採用は469社755人

全国で人口が最も少ない鳥取県。人材が足りない、でも正社員を雇うのは難しいという課題からスタートしたのが、副業・兼業プロジェクトの「週1副社長」です。

企業にアドバイスやサポートをしてくれる人を県外から募集。採用された人は週に1回程度、リモートでミーティングをしながら業務にあたります。報酬は月3万円~5万円で、金銭を受け取る副業がNGの人らには、カニやナシといった特産品を送ることもあります。

応募者は年間約3000人に上り、2019年~今年7月の4年間で469社に755人が採用されています。

■支援先の社長「本当に学ぶこと多い」

以前、コンサルティング会社に勤めていた斉田さん。その時の経験を他の場所でも発揮したいと、「週1副社長」に応募しました。

その斉田さんを採用したのが、鳥取市にある老舗商店の4代目・金居洋子社長です。写真の現像から雑貨、化粧品の販売まで幅広く事業を行っています。

金居社長は「私たちの捉える当たり前と、都会で最前線で働いていらっしゃる方の当たり前が違うので、学ぶことが本当に多いです」と語ります。

会社案内や中期の経営計画を作ることも斉田さんが提案しました。金居さんは「会社全体の色々なことが見えてくるから、というお話をいただいて」と振り返ります。

■資料作成、経営相談も…多彩な業務

最近、力を入れている事業は冷凍ラーメンの自動販売機。鳥取で初めて導入しました。金居社長は「(斉田さんが)『このようにして購入します』というのを動画で送ってくださいました。一番最初に。鳥取には店舗がないので、旅行気分も味わえますし」と言います。

ではラーメン自販機のために、週1副社長の斉田さんはどんなリサーチをしているのでしょうか。

仕事帰りに向かったのは、金居さんが新しく自販機に入れようと考えているメニューがある、銀座の人気ラーメン店。導入する予定の鶏白湯Sobaを注文し、麺をすする斉田さん。卓上のタマネギオイルについて店員に尋ねる場面もありました。

斉田さん
「お店に来ないと分からないことを写真とか文章で共有して、鳥取の人にも同じように食べてもらえる、同じ雰囲気を味わってもらえるように伝えます」

仕事はラーメンのリサーチだけではありません。資料を作成したり、経営相談に乗ったりと、月に多くて10時間ほどを週1副社長の業務に費やしています。

斉田さんは「自分も地方の出身なので、何らか鳥取の活性化に貢献できたらいいなという思いがあります。コミュニケーションのスキルなど、自分のスキルアップになっていると思います」と話します。

■落合さんに聞く…副業NGなら特産品で

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「人材の活用案としてはとても良い取り組みだなと思います。副業がダメな人に向けて特産品でお礼をするというのは、うまく雇用ではない形にしていて、日本風で面白いなと思いました」

有働由美子キャスター
「自分の魅力は自分で分からないのと同じように、自社の良さもなかなか自社で分からないというところもあると思うので、外の人から見た鳥取の魅力、新しい発見、たくさんあるのではないかと思いますね」

佐藤梨那アナウンサー
「この『週1副社長』、次の募集は11月20日からで、年齢を問わず鳥取県外の人であれば誰でも応募することができます」

(9月19日『news zero』より)

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