【国際女性デー】職場家庭で理解を深めるために… 生理痛を体験する研修会とは?
女性の生理への理解を多くの人に深めてもらおうと、最近企業や自治体などで行われている、生理痛を体験する研修会。いったい、どのような研修会なのか? ラルフ鈴木アナウンサーが取材してきました。
ラルフアナが訪れたのは、東京・文京区にあるIT系企業の研修会。その様子を見てみると…
社員1
「これはだるい」
社員2
「仕事できない」
皆さんずいぶんと辛そうですが、行っていたのは“生理痛体験”。
この痛みを実現させているのは、ピリオノイドという装置です。腹筋に電流を流して収縮させる事で、生理痛のような痛みを再現しているそうです。体験する痛みは、開発に携わった多くの大学生の意見を参考に再現しています。
大阪の企業が始めた生理痛体験。女性の社会進出の手助けになればということで2023年からスタートし、現在、様々な企業や自治体が研修に取り入れているそうです。
大阪ヒートクールブランドマネージャー 久保田千晶さん
「(生理痛は)個人差があることの理解が大事になっていて(生理痛体験)を通して、自分がどういうコミュニケーションを取っていこうか、自分が平気なことでも隣の人はもしかしたら今痛がっているかもしれない、その逆もしかりそういうことをもって、明日からの行動につなげていただきたい」
今回訪れた企業の男女の比率は、8対2と大半が男性でした。そのためこちらの企業では、男性社員が生理痛を体験し、女性のカラダの仕組みを理解することで、それぞれが働きやすい環境を作りたいと考えているそうです。
そこで、ラルフアナも研修会に参加! 3段階ある生理の痛みを体験してみました。
まずは一番弱い“弱”から。
アクト代表取締役社長 小林智彦さん
「これ弱ですか?」
ラルフ鈴木アナウンサー
「じんわりですけど、結構きますね」
下腹部を押されている感覚が続くようです。
続いて“中”。
ラルフ鈴木アナウンサー
「(強さが)“中”になると奥に来ますね。これ今(痛みの)波が来たり来なかったりしているけど、これがずっと続く感じもある?」
大阪ヒートクールブランドマネージャー 久保田千晶さん
「ずっと続くこともあれば、ちょっとマシになって忘れた頃にやってくる」
ラルフ鈴木アナウンサー
「いつくるかわからない。(生理痛)こわいな」
最後は“強”。
ラルフ鈴木アナウンサー
「本当に痛いですね」
ラルフアナ、今まで経験したことのない痛みに襲われたようで、まっすぐ立っていられません。
ラルフ鈴木アナウンサー
「直接的な痛みが来るのかなと思っていたんですけど、鈍痛というかジワージワーっと広がっていく感じ。痛みより不快感の方が勝っている感じがしますね」
この日研修に参加した女性社員たちも、生理痛体験を試してみました。
女性社員1
「私いつもより痛い」
女性社員2
「いつもの方が痛い」
女性社員1
「じゃあ私(生理痛)軽いんだ」
どうやら気づきがあったようです。
女性社員2
「女性同士でも理解できる部分もあるし、できない部分もある。皆さんの共通認識として、生理休暇取れるとか、生理痛でどうこうっていうのも、(生理痛体験で)わかることによって言いやすくなるんじゃないかな」
ラルフ鈴木アナウンサー
「この試み、やってみてどうでしたか」
アクト代表取締役社長 小林智彦さん
「実際に体験すると大変さがよくわかる。今だったら前より(生理痛のことを)言いやすくなったり、みんなの(生理痛への)理解が深まるとやったかいがあるかなと思う」
生理痛体験、職場や家庭での理解が広がるきっかけになりそうです。